この企画は去年、「来年は是非よさこいランナーで参加したい」と口走ったサンプラザ中野の発言から実現したプロジェクトである。
そしてその発言を核として、よさこいと言えば、高知空港のよさこい祭りのポスターでもお馴染みのサニーグループ、そして元巨人軍、阪急ブレーブス、ロッテオリオンズ(野球うといんで実はようわからんが)の藤城和明(ふじしろ・かずあき)監督率いる高知ファイティングドッグスをまきこんで、ここに高知よさこい祭り史上最も命知らずなプロジェクトが立ち上がった。
「よさこいのためなら金は惜しまず!」と言うサニーマートの心意気、そして「お前らロックバンドかい!!」とも言うべきファイティングドッグスの生き様、更にはそれに対する藤城監督の熱き思いを受けて、ワシはこのRunnerと言う曲をよさこいバージョンでしかも皆が納得するロックの名曲にリメイクせねばならない。
思えば私は何度この曲をリメイクしただろう・・・
バンドとしてはもちろん、「Runner族」と言う言葉も生み出したほどの大きな転換期の曲である。
アレンジも何回変えたことか・・・
もう精も根も尽き果ててコンサートではやらない時期もあったほどの歴史がある。
Jazzバージョンにもして自分のJazzライブで演奏したりもした。
しかし今回はよさこいである。言わば日本のリオのカーニバルである。高知県の新生児は全てこの日に受胎していると信じてやまない私である。
いろんな大きなプレッシャーを受けながら、
高知とやりとりするemailが5万本!
アレンジをやり直しすること5万回!
煮詰まって飲んだビールが5万本!
やつあたりで女房を殴って5万回!
最終的にOKが出て流した涙が洗面器5万杯!
と言う恐るべし製作現場を経てここに音源が仕上がった!!
出来上がった音源はここで聞くことが出来る。
これを聞いた人は是非8月10日11日の二日間、サンプラザ中野が、そして私ファンキー末吉が、そして「いれば面白いから」と言う理由だけで11日だけ駆り出されたバーベQ和佐田が、踊り子を牽引するトラックの上で、炎天下の中、ぶっ倒れるまでこれを演奏し続ける姿を見に来て欲しい。
Recording credit
ファンキー末吉(北京):ドラム、アレンジ、シンセサイザー及びデジタルエフェクトプログラミング
ここまでやったらもうええじゃろ!あとは死ぬまで演奏するのみ!!
サンプラザ中野(日本):ボーカル
46歳にしてこの声の艶・・・恐るべし!!
韓陽(北京):ベース
Funky末吉とのJazzセッションにより、ここ最近めきめき頭角を現した北京の若手のミュージシャン。今回は「バーベQ和佐田ならどう弾くか」を念頭にレコーディングした。
Tommy(香港):ギター
最近の香港での仕事で見つけた若き天才ギタリスト。もともとはキーボード奏者として知り合ったんだから、まさにマルチな新世代の天才プレイヤーである。
丸山がんこ(日本):ボーカルディレクション
爆風スランプ初期からのディレクター。全部お任せで日本でレコーディングしたけど、こんなに素晴らしいボーカルトラッキングが出来るディレクターは実に素晴らしいと思う。
Keizo(北京):ミックスダウン
北京で一番売れっ子の日本人エンジニア。「何の仕事かと思って来たらRunnerだったんでびっくり!こんな楽しい仕事はありません。タダでもやりたいです!」と言いつつちゃんとギャラをとっていった。しかしこのミックスは北京Funkyスタジオ始まって以来の最高傑作だと思う。
では皆の衆!!よさこい祭りで会おう!!