ファンキー末吉とその仲間達のひとり言

----第82号----

平成 15/04/25 (金) 12:01

SARSその3

心配してくれたみなさんへ

いやー・・・先日まで北京Jazzネタでメルマガを書いてたんですけどねえ・・・
半分ぐらい書いた頃にはここ北京では
もうそれどころではなくなってしまったぐらいSARSが蔓延してしまって、
厳戒令に近いほどの(出会ったことがないから知らんが)非常事態に陥っている。
一説によると感染者は1000人を超しているとか・・・

また一説によると武警病院と言うところではもう患者があふれてて、
新規のSARS患者が運ばれても収容できず、北京以外の軍事病院にそのまま送り込み、
その人数は実際には北京の患者数にはカウントされてないわけだから、
実質北京の感染者数はもっとたくさんいると言う情報もある。

ワシは望京と言う、まあ言うなれば辺鄙なところに住んでいるのだが、
こんなとこにまでは影響がなかろうと思ってたら
実はこの辺でも4、5人が既に死んでいるらしい。
もう買い物行くのも銀行に行くのもマスク等で完全防備して命がけである。

私もそうだがたいがいの人は部屋の通気をよくして食料等を買い込んで一歩も外へ出ない。
人の集まるところは厳禁で、地下鉄、バス等は避け、デパートや盛り場には誰も行かない。
外食も誰もしないのでいわゆる盛り場はもうゴーストタウンである。

このような状態になったのは数日前からで、それまではまだそんなに緊迫感がなかった。
街を歩く人にもまあマスクをしている人が目立つようになったぐらいで、
でもそう言えば街角の小さなレストランの前にタクシーを乗り付けて、
防毒マスクをしてレストランに入って行った家族を見たなあ・・・

そうまでして外食したいかい!

先日黒人のサックス奏者がライブをやると言うので呼ばれてドラムを叩きに行ったが、
100席以上あるそのJazzクラブは普段満席なのにも関わらずその日の客はたった4人、
燦々たるものである。
友人のデブのキーボーディストがライブを見に来て、
「お前も今日はライブじゃなかったの?何でここ来てるんだ」
と聞いたら
「客が誰も来てないのでもう閉店」
と言う有様である。

そのデブのキーボーディストが昨日中央電視台で仕事をしていたそうだが、
仕事終わったらその現場の人がひとりSARSの疑いにより担ぎ出されたらしい。
当然彼も感染してる疑いがあるので全ての仕事をキャンセルして自宅にてその結果を待つ。
いわゆる失業であるが、どうせ彼が演奏してる店は全て開店休業状態なので同じである。

そこのドラマーはいつも金魚のウンコのようにワシについて来るのだが、
今日ついに限界が来たのか金を借りに来た。
完全に失業なんだから事態は非常に深刻である。

ワシも今週末に予定されていた日本人関係のパーティーでのライブは
先週予定されていた三井はんと大村はんのライブに続き、
まず演奏するミュージシャンからキャンセルされ、
しまいにはそのパーティー自体もキャンセルとなった。

こちらの大学では留学生が学校に行こうとしたら突然「来るな」と言われ、
本科の中国人学生から感染者が出たため留学生は帰国となったそうな・・・

誰が言ったか何を根拠に言ってるのかわからんが、この2、3日がSARSのピークらしく、
とにかく今から北京は死の街である。
ワシもさすがに27日の帰国までは一歩も外に出ん・・・

友人が「北京が封鎖されてカナダ人が帰国できなかった。大丈夫か」と電話をかけて来た。
「そりゃ大変じゃ」
とばかり航空会社に電話をしたら、幸いまだ外国便は平常どおり飛んでるようだ・・・

この街はもうこのまま終わってしまうのか・・・
そしてワシ・・・このまま予定通り帰れるんやろか・・・

いろんな人が心配のメールをくれましたが、とりあえずワシは無事です。
まあ血液検査もしたし、予防もしているので感染もないはずです。
このまま乗り切って一度帰国します。

いやはやまあなんとも・・・
凄いことになったもんですわ・・・

早期解決を祈る!!

ファンキー末吉


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