ファンキー末吉とその仲間達のひとり言

----第75号----

2003/01/28 (火) 19:10

香港から極寒の北京に帰って来た。
東京も寒かったが北京も寒いねえ・・・
昨日は最高気温がマイナス4度とか言うとったもんねえ・・・

香港では去年私と和佐田が参加したアルバムで最優秀新人グループに選ばれた
SHINEと言う男性デュオと、
あと新人のレコーディングも合わせて6曲レコーディングしに来たのだが、
その後はなんじゃかんじゃとまたいそいそとWING宅に泊まりに行く。
ここしばらく香港でホテルに泊まったことがない・・・

シューマンと言う大きな犬がいて、
その毛とよだれにまみれて寝るのよね、ワシ・・・

WINGももう婚約者の死からだいぶ立ち直っていて、
http://www.funkycorp.jp/funky/ML/70.html
http://www.funkycorp.jp/funky/ML/71.html
ワシももう平気でその現場である風呂場でシャワーを浴びることが出来る。
人間とはまっこと頼もしい生き物じゃきに・・・

聞くところによると、
ワシは今度のバレンタインの彼の広東省でのコンサートでドラム叩くんか・・・
なんかいつの間にやらそんなことになっていたらしい・・・

ま、ええけど・・・

彼もぼちぼち立ち上がって、
新しい曲を作り、レコーディングをするからプロデュースをして欲しいと言う。
「ほなその広東省のライブ終わったらそのまま北京に来なはれ」
と持ちかけてみる。
毎回いつものような環境でいつものようにやっててもアカン!
環境を変えなはれと言う意味だったのだが、
「やだ!」
と一言。
「なんでやねん!」
「寒いから・・・」

あんた、寒いのとええ音楽作るんとどっちが大切じゃ!
「寒いと病気になるから音楽どころじゃない・・・」

北京ではいろんな音楽仲間が彼を助けてあげようとてぐすねを引いている。
スタジオを持っているワシの友達なんぞは
「よし、うちのスタジオでやれ。金はいらん!」
とか
「一流のエンジニアを紹介しよう。金はいらん!」
とか、
・・・そうなるとワシだけ金をとるわけにはいかん・・・

・・・またタダ働きですか・・・

まあ中国で友達っつうと一生こんな感じです・・・

実はワシ・・・引越ししたんです・・・

以前住んでた家族のお部屋
http://www.funkycorp.jp/funky/ML/67.html
が突然イヤになり、(当たり前じゃと人が言う)
結局古巣の安田のジャグジー付マンションに戻って来て、
http://www.funkycorp.jp/funky/BeijingLife.html
無線LANも導入し、本当に写真のようにネットをしながらジャグジーに入れる。
人間がダメにならんかのう・・・

でもまあこの部屋ならWINGが来て泊まることも出来るし、
Protoolsを入れたパソコンもあるので簡単なDEMOぐらいなら作れる。
要は環境をリフレッシュして、イヤなことも忘れて、
ワシとふたりでみっちりと音楽作るのがええんとちゃうん!

「北京って部屋の中は暖かいよねえ・・・」

部屋まで寒かったら死ぬわい!
・・・と思いながら、そう言えば日本の家屋と言うのは基本的に部屋の中が寒い。
ちゃんちゃんこを着てこたつで暖まると言うのが文化である。
部屋に帰って来て、急いで暖房を入れて
震えながら部屋が暖まるのを待つ経験は日本人なら誰でもあろう。

しかし逆に北京ではそう言うことはない。
普通の部屋はボイラーが完備されていて、
基本的に部屋の中ではTシャツ、外では防寒着と言う生活である。
逆に冬は日本の方が寒いんとちゃうん!

「香港だって冬は寒いよ」

彼は胸を張ってそう言うが、
昨夜だってワシは暖房のない香港の彼の部屋で窓を開けて寝ている。
何てったって亜熱帯ですからねえ・・・
でもある年、大寒波に見舞われて
暖房がないもんだから数人が凍死したと言う事件もあったが・・・

「香港もねえ、寒い時は13度ぐらいまで下がるんだよ」
13度ですかぁ・・・暖かいやん!
「いやいや、もっと寒い時はねえ、8度まで下がったこともあるよ」

このやりとりを聞いていた中国は東北地方出身のヤンヤン、
「私の田舎はねえ、最高気温でマイナス15度よ!」

まあ寒いとこで住み慣れてる人はええわねぇ。
WINGなんか香港のあの暖かい冬で防寒ジャンバー着てるもんね。
ワシなんか香港で過ごしたジャージのまま北京空港降り立ったら死ぬかと思ったもんね。

いやー・・・やっぱあいつ・・・北京で生活は無理かも知れんねえ・・・

ところで今月はちと日本円が入用で、
香港行って銀行でありったけの香港ドルをおろそうとしたら、
防犯のため1日に最高額20000HK$しかおろせんと来た。
まあおろせるだけおろして、
あと現金でもらった前回のギャラと合わせて日本円に変えようとしたら笑われた。

「今こんなに日本円が高いのに何で今変えるの。
香港ドルでおいときなさい!絶対上がるから」

でもね・・・借金は待ってくれないの・・・(涙)・・・

前回とある支払があったが日本円がなかったので、
香港ドルを担保に二井原から金借りた。
(人民元は国際通貨ではないので日本では紙くずである)
そしたらある日、円が非常に下がり、今こそ両替だと二井原に電話し、
「すまんがその香港ドル、銀行行って両替して来てくれ!30万ぐらいになるし」
忙しい二井原夫妻がわざわざ銀行に行ってくれた。
「25万やったで」
電話をもらってワシ激怒!
「その銀行どこや!騙されとる!」
電話したねえ・・・

「今香港ドルのレートは○○でしょ。どうしてそんなに暴利をむさぼるんですか!」
いやな客である。
「お客様。本日のレートは○○ですが、それは為替レートでして、
銀行での両替レートはいくらですと説明して両替しましたが・・・」
ドルとかと違い、あまり流通してない通貨はこう言うこともあるらしい。
「そんなん知らんかったがな。
5万円も損するんやったらその金で香港行って両替出来るがな。
それやったらその為替レートのままやろ。そんなん暴利やがな」
「いや・・・お客様。暴利と言われましても・・・」
いやな客である。

「まあ人に頼んだワシも悪かったが、説明せんかったそちらも悪い。
取り消すから金返してくれ」
「いや、一度決算したものはまた買い戻すしか出来ませんが・・・」
ほな2重に損やがな!
「責任者呼べ!」

電話でさんざんやり合ったあげく責任者が電話をかけてきた。
非常に物腰の柔らかい責任者が出てきて丁重に説明する。
こちらも自然と物腰が柔らかくなる。
「ですから一度決済したものは・・・」
「そんなあーた。お役所じゃあるまいし・・・お客様あっての商売でっしゃろ。
そんな中国共産党みたいなこと言うてたって商売になりまへんがな」
そのお膝元で暮らしているワシに言われたくはあるまいが、
この共産主義国でさえ逆にこんな無茶な言い分が通ったりする。

「わかりました。担当の者と相談してみます」
やったー!
しかしこの間30分。
責任者もこれ以上クレーマー電話に付きまとわれるぐらいならと思ったのであろう、
「今回だけ特別にこの取引はなかったことと言うことにしましょう。
但しひとつだけ条件があります。
営業時間の3時までにその取引の書類とお金を持って銀行まで来てもらえないと
現実的に明日の扱いとなってしまうのでどれをどうやっても不可能です」

「二井原ぁ!」
夫婦で大事な用事に出かけていた二井原夫妻を電話で呼び戻し、
一生の一大事と言うことで銀行に戻ってもらった。

ワシの一生・・・たかだか5万円程度である・・・

結局その香港ドルは二井原から買い戻し、香港に口座を起こしてそこに入れた。
そしてそれ以上レートが上がるのを心待ちにしてたら、
いきなりブッシュが「戦争をやる」とか言い出すもんで、
ドルが急激に下がり、それに合わせて日本円が上がり、
人民元も香港ドルも今非常に価値が低い・・・

戦争をやめろ!ワシの生活のために・・・

結局ワシって安物買いの銭失いなのよね。
北京で買ったスーツケース。1000円もしないので気に入ってたら、
数回の渡航でキャスターがすぐ壊れる。
まあ使い捨てだと思ってすぐ別のを買うが、
今回は香港に行く直前に成田で壊れた。
そのまま渡航は出来んやろうからキャスターを買った。
4000円のキャスターに1000円のトランクをしばりつけて運ぶ。

「5000円あったら北京でもっと丈夫なええやつ買えますよ」

ワシの人生・・・どうせこんなやから・・・せめて戦争やめてちょ・・・

ファンキー末吉


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