ファンキー末吉とその仲間達のひとり言

----第32号----

2000/11/08 07:40

前回のメルマガを見て多量のResを頂いた。
大半が大阪の人だった。
まあほとんどが
「東梅田は谷町線で、四ツ橋線は西梅田やでぇ」
と言うご指摘であったが、
それにしても地元を愛すると言うか、
地名のひとつひとつ、店のひとつひとつに対する郷土愛が伺える。
これも一種の大阪人気質か・・・

一般的に関西人は逞しいと思う。
タイで大きなプロジェクトとして女の子をプロデュースしているが、
日本人であるその会社の社長も、そこで働く社員も、
ひいては取引先の日本人スタッフも全員関西人であった。
彼らは標準語として関西弁を喋り、関西の習慣に則ってビジネスをし、
そして関西のシステムに則って会社を運営しているに違いない。
そこのタイ人スタッフはそれが日本企業の通常のシステムだと思い、
疑うことなくそれに則って働く。
私が見る限り人情味溢れるいい会社である。

これって中国で言うと福建人の架橋社会に似てないか?
彼らは標準語とされる北京語ではなく、
北京人にはまず聞き取ることが出来ない福建語を喋り、
福建ポップスを聞きながら、
恐らく福建独特の民族性に則って福建独特の食物を愛していることだろう。

今度タイに行ったら、社長の家にタコヤキの鉄板があるかどうか聞いてみよう。
そしてその子供達がタコヤキをおかずにご飯を食べるかどうか・・・
そしたらひょっとしたら五星旗やXYZのライセンスより、
関西の文化の代表である「三井はんと大村はん」のライセンスをやった方が早いかも知れん。
そうか、「三井はんと大村はん」って中国で言うと福建ポップスやったのか・・・

話はもどって、前回の私の間違いにより、
その串カツ屋がどこにあるかが気になって夜も眠れないと言う方々のために、
今回ちゃんとその場所を説明したいと思う。

大村はんちは守口の淀川沿いにある。
沿線はご指摘の通り谷町線であった。

〜朝起きて〜谷町線に乗って〜
「三井はんと大村はん」の「淀川リバーサイドBlues」の歌詞の一節だが、
私が〜四ツ橋線に乗って〜と書いていたのを添削されたのを思い出した。
まったくもって学習せん・・・

東梅田について、そのまま地下街をJR大阪駅を目指してゆく。
JR大阪駅の御堂筋口に出る上がり口のところにノレンがあって、
そこで立ち飲みをするオヤジ達の姿が見えることだろう。

吾妻さんだったか誰だったかとある偉大なブルースマンは、
ツアーの度に必ずこの串カツ屋に寄ると言う。
だが今だかつて私は酔いどれサラリーマン以外の人間と会ったことがない。
まだまだ通い詰めが足りないと言うことか・・・
まあみなさんも行ってやって下さい。
そして〜帰りには〜へんこつやで一杯〜こんな俺の淀川リバーサイドBlues・・・

正しい大阪でのBluesの食生活(Soul Food)やと俺は思う。

さて、今日のお題
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オリコンに載っていた・・・
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基本的に興味がないと言うか、あきらめていると言うか、
発売日には必ずオリコンのチャートをチェックする事務所と違って、
うちの会社はまるでそんなことはしない。

それ以前にこのオリコンと言う業界紙はべらぼうに高い。
およそ本と言う値段の概念を覆すほどの値段である。
そんなものを買う金もないのもそうだが、
いちいちよその事務所だのラジオ局だのにそれを見に行くヒマもない。

昨日ラジオの収録にファーストサウンズに行ったら、
ディレクターのK氏が「オリコンに載ってましたね」と言うので
言うにことかいて「何がですか?」と聞いてしまう自分も情けない。
発売に合わせてキャンペーンまでやってたではないか・・・

見ると、番外の隅の方に、
179位 LABYRINTH X.Y.Z.→Aと載っている。

前回のアルバムは発売当日に品切れを起こし大騒ぎになってたので、
しめしめ、これはひょっとして・・・
とオリコンなど調べてみたりもしたが、
その次のビデオ「Early Days」にびっくりするような受注が来たにもかかわらず、
それより売れてない数字のビデオが入ってて
「Early Days」が入ってないことからもうチェックすらしなくなった。

いったいこの数字ってどうなってるんだろう・・・
いつも疑問である。
シングルの100位以下と言うのには枚数は掲載されてないが、
ちょっと下には桂雀三郎さんの「ヨーデル食べ放題」が入っているからもっとわからない。
関西人しか知らないと思ってたこの歌って、実は売れてたんか?・・・

まあでもやっぱ載ってたら載ってたで嬉しいもんである。
電通からお話が来て、デジキューブのCMソングに使ってもらってるのも嬉しい。
テレビをあんまし見ない私はその曲が流れたり、
テロップに名前が載っているのも見たことがないが、
まあ人並みに認められてると言う安心感が嬉しかったりするのであろう。
「この勢いで一気に売れたるでぇ」
と言うのとも種類が違うと思う。
まあチャートと言うのにそんなに命をかけてないから、
思わぬところでこんな話を聞くとちょっと嬉しかったりする。
そんな感じなのでしょう、きっと。

ところで12月19日にはXYZの100本ツアーがファイナルを迎える。
当日は、演奏終了後には客を出した後、ファンクラブ会員のみを再入場させて乾杯をやる。
その時には「マジで僕、泣くかも知れんですよ」と橘高が言っていた。
ファンが応援して来てくれたのは俺たちのチャートではなくライブだったからね。
ファンクラブの優先予約だけですでに数百売れているが、
一般チケット発売が先日始まったばかりである。
売れ行きはどんなもんだろう。
チャートより気になるのは実はこっちだったりする。

そしてもっと心配なのは俺たちが無事に当日を迎えられるかと言うことである。
実は今からツアーに出発する。
仙台を皮切りに、新潟、長野、そして山梨・・・
移動日には山梨で人間ドッグに入る予定。
岡崎はんの例もあるし、人間どこにどんな病気持ってるやらわかりまへんからなあ・・・
あと20本足らず!その後四国まわって九州まわって大阪、名古屋。
でもその間に五星旗のツアーもあるしなあ・・・
あと1ヶ月でこれ全部やるんかぁ・・・・
東京でのレギュラーの収録もあるしなあ・・・
マジで大変かも知れん・・・

ほな行ってきま−す。

ファンキー末吉

ps.
前回のResにも多かった関西の洗髪制度・・・
ハゲの人は払うべきかどうか考えて夜も眠れん・・・
大村はんはどうだったか聞いたら、
「洗髪料、払おうとしたけど受け取ってくれんかった」
だそうだ。
うん、これも関西・・・


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